林浦(読み)はやしうら

日本歴史地名大系 「林浦」の解説

林浦
はやしうら

[現在地名]尾鷲市林町・国市松泉くにししようせん

村の中央を熊野街道南北に通り、東部尾鷲港に面する。慶長六年(一六〇一)検地ではみなみ村のうちに含まれたが、尾鷲組大庄屋文書に「寛永十九年尾鷲南村林村庄屋権兵衛」と記され、南村との分化の兆しを示し始めた。正式に南村と林村に分離したのは正保元年(一六四四)(南村免札)、尾鷲組に属した。寛文(一六六一―七三)の頃林浦と改称。「紀伊続風土記」に、

<資料は省略されています>

と記される。寛政五年(一七九三)の大差出帳(尾鷲組大庄屋文書)に、家数一五一、人数七三三、牛数二二、船数二七(うち廻船四・鰹船四・さっぱ船一九)、網数一〇とあり、「林浦の儀は村高無数御座候ゆえ、南浦の内迄入作仕、作人の分は耕作一通りにて渡世仕申候。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android