枕本尊(読み)まくらほんぞん

百科事典マイペディア 「枕本尊」の意味・わかりやすい解説

枕本尊【まくらほんぞん】

携帯可能な小型の念持仏観音開きの小形厨子(ずし)の中に本尊を納めたものや龕(がん)像形式の檀像の例が多い。高野山ビャクダンの仏菩薩金剛尊像などがその例。

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世界大百科事典(旧版)内の枕本尊の言及

【念持仏】より

…個人が朝夕に帰依礼拝する仏像で,単に持仏あるいは内仏(うちぼとけ)ともいう。また,枕辺近くに安置するところから枕本尊ともよばれる。その多くは小金銅仏,小木仏で,簡素な宮殿(くうでん)(龕(がん)),厨子(ずし)などに安置される。…

【仏像】より


【定義】
 仏教において主として礼拝の対象とされる彫刻や絵画による形像。一般的には彫像のみを指すことが多く,絵画によるものは仏画と呼んで区別する。仏画についてはその項を参照されたい。また仏陀の像のみを指す場合と,仏教の尊像すべてを総称して仏像と呼ぶ場合とがあり,前者を仏陀像,後者を仏教像として区別する必要がある。仏陀像は元来は仏教の開祖である釈迦仏に限られていたが,やがて過去仏や千仏の思想を生み,大乗仏教では阿弥陀,阿閦(あしゆく),薬師,毘盧遮那(びるしやな),大日(だいにち)などの仏陀(如来ともいう)が考え出された。…

※「枕本尊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」