松風・村雨(読み)まつかぜ・むらさめ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松風・村雨」の解説

松風・村雨 まつかぜ・むらさめ

在原行平(ありわらの-ゆきひら)が須磨(すま)でよんだという歌をもとに生まれた説話上の姉妹。
かつて行平に愛された海女の姉妹が亡霊となって旅の僧の前にあらわれ,行平形見の狩衣(かりぎぬ)を身につけて舞う。能「松風」,御伽(おとぎ)草子「松風村雨」,人形浄瑠璃(じょうるり)「松風村雨束帯鑑(そくたいかがみ)」などは松風物といわれる。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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