松林無雲(読み)まつばやし・むうん

朝日日本歴史人物事典 「松林無雲」の解説

松林無雲

没年:寛文7.閏2.1(1667.3.25)
生年:文禄2(1593)
江戸前期の剣術家。仙台藩剣術指南役。通称左馬助。永吉,成近と名乗り,晩年は蝙也斎と号した。信濃国(長野県)松代の出身。15歳のとき夢で感ずるところがあり,以後3年間浅間山麓にこもって修行を積み,夢想願流(願立)を開く。諸国で修行したのち関東郡代,伊奈半十郎の武蔵国赤山(埼玉県川口市)の陣屋で剣術を教えるが,51歳で,仙台藩に仕える。慶安4(1651)年将軍徳川家光に技を披露して激賞された。多くの超人的なエピソードを残す半面,温かい人柄で老人や子供にも慕われたという。

(甲野善紀)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松林無雲」の解説

松林無雲 まつばやし-むうん

松林左馬助(まつばやし-さまのすけ)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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