東浦賀村(読み)ひがしうらがむら

日本歴史地名大系 「東浦賀村」の解説

東浦賀村
ひがしうらがむら

[現在地名]横須賀市東浦賀町一―二丁目

北東は鴨居かもい村に続き、浦賀湊を挟んで西浦賀にしうらが村と向い合う商業と漁業で栄えた港町

文明一八年(一四八六)当地域を回った聖護しようご(現京都市左京区)の義演道興は「廻国雑記」に「浦川のみなとといへる所にいたる、こゝは昔頼朝卿の鎌倉にすませ給ふとき、金沢、榎戸、浦河とて三の湊なりけるとかや」と記している。弘治三年(一五五七)一一月一五日の北条家朱印状写(県史三)によれば、二見隼人佑宛に「浦賀定詰之船方壱人之内、年中半分」を赦免するよう命じている。永禄元年(一五五八)と思われる年未詳三月一日の北条氏康書状写(同書)には、浦賀には「左衛門大夫父子・遠山左衛門・布施・笠原已下人数、たふたふと指置候」とある。小田原衆所領役帳に正木兵部大輔「百弐拾五貫八百九十五文 浦賀」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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