東流斎馬琴(1世)(読み)とうりゅうさいばきん[いっせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東流斎馬琴(1世)」の意味・わかりやすい解説

東流斎馬琴(1世)
とうりゅうさいばきん[いっせい]

講談師。本名吉田常吉。神田版木屋の子とも,備前浪人ともいわれる。棒読みを主としていた講談を,男は男の声で,女は女の声で,また身振りも加えて写実的なものとし,読本の類も取入れたりして大衆化成功滝沢馬琴を尊敬して馬琴を名のる。大坂で没。なお,東流斎馬琴名跡は2世までで,3世以降は宝井姓を名のった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android