東松井村(読み)ひがしまついむら

日本歴史地名大系 「東松井村」の解説

東松井村
ひがしまついむら

[現在地名]安来市能義町のきちよう

赤崎あかさき村の南西、飯梨いいなし川右岸に位置し、対岸に松井村(西松井村)がある。「出雲国風土記意宇おう郡や「延喜式」兵部省諸国駅伝馬条に記される野城のき駅の所在地とされ、「和名抄」に載る野城郷は野城駅を核に設定された郷と考えられている。風土記は野城駅を説明して「郡家の正東二十里八十歩なり。野城大神の坐ししに依り、故、野城と云ふ」と記す。野城大神は当地に鎮座する能義神社祭神。「延喜式」によると駅馬五疋。なお意宇郡の東部を割いて能義のぎ郡を建てたとき、野城郷に郡家を置いたとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android