東京市(読み)とうきょうし

山川 日本史小辞典 改訂新版 「東京市」の解説

東京市
とうきょうし

1889年(明治22)5月1日から1943年(昭和18)6月30日まで旧東京府管下におかれた市。当初市域は府内15区で,特例により市長の職を府知事が兼務する変則的な自治体として発足した。1898年10月1日には特例廃止により普通の市制が適用されて市役所開庁。1932年10月,隣接地域の82町村を市域に編入して新たに20区をおき,35区となる。36年10月北多摩郡の2村を世田谷区に編入し,市域は現在の23区の範囲になった。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の東京市の言及

【東京[都]】より

… 一方,1878年の郡区町村編成法によって東京府は15区6郡(荏原,南豊島,北豊島,南葛飾,東多摩,南足立の6郡。96年南豊島,東多摩両郡が合併して豊多摩郡となり5郡)に編成され,その15区が89年市制特例によって東京市となり,1932年市域拡張でさらに20区が新設された。43年都制が施行され,東京府,東京市を廃して,その全域を管轄域とする東京都が誕生,47年区の配置分合により,22特別区,同年23区となり,現在に至っている。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」