東三浦(読み)ひがしみうら

日本歴史地名大系 「東三浦」の解説

東三浦
ひがしみうら

[現在地名]宇和島市三浦東みうらひがし

宇和海の中部、三浦湾内の漁村。東は祝森いわいのもり村、西は三浦湾に臨み、西三浦に続く。宇和島藩領。慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)宇和郡の項に「東三浦 柴山有、茅山有」とある。

早鷹はやたか天神社(現天満神社)の天文一八年(一五四九)九月二九日の再興棟札(「宇和旧記」所載)に「来村郷三浦」とある。中世には現北宇和郡津島町のてんもり城主津島(越智)通繁の所領で三浦と称され、江戸時代初期に東三浦・西三浦に分割された。西三浦の庄屋が東三浦の庄屋役を兼任したので、両者をあわせて両三浦とも称した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報