杉館村(読み)すぎだてむら

日本歴史地名大系 「杉館村」の解説

杉館村
すぎだてむら

[現在地名]平賀町杉館

集落南端で引座ひきざ川と六羽ろつぱ川が合流し、すぐひら川に合流する。対岸館山たてやま村と松館まつだて村、東は長田おさた(現尾上町)に接する。非常に古い集落といわれ、正平一五年(一三六〇)六月五日の北畠顕信教書(盛岡南部文書)にある「津軽田舎郡冬井日野間両郷」の冬井郷を杉館にあてる説もある(津軽諸城の研究)

正保二年(一六四五)の津軽知行高之帳の平賀郡新田に高一一一二・四石とある。「津軽信政公事績」によれば、天和三年(一六八三)「杉館村之内六羽川掘替」とある。貞享四年(一六八七)検地帳に村高五四八・三一一石、うち田方四九町九反八畝八歩、四七二・八三九石、畑方一五町六反八畝二歩、七五・四七二石とあり、ほかに見取場畑三反、村中抱えの畑五反八畝二〇歩、漆木二五五本、空地二反三畝、永荒田七畝、八幡社地二ヵ所があり、屋敷持百姓一九名。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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