デジタル大辞泉
「五輪」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ご‐りん【五輪】
〘名〙
[一] (「五」は五大、「輪」はすべての徳を具えるの意) 仏語。五大が一切の徳をそなえ、円輪周辺して欠けるところがないこと。
① 宇宙の
万物を構成するもととなる五要素、地・水・火・風・空の五つをいう。五大
(ごだい)。五智輪
(ごちりん)。
※宴曲・
真曲抄(1296)釈教「五色五輪の形も、五仏の智よりあらはる」
② 地・水・火・風・空を人の体に配して、空を頂輪、風を面輪、火を胸輪、水を
臍輪、地を膝輪とする。その五つ。
※五輪九字明秘密釈(1141‐43)「右五輪名又名二頂輪面輪胸輪腹輪膝輪一」
③ 五体。
両臂、両膝、頭の五か所はすべて円形であるところから、その五つをさしていう。
※浄瑠璃・天狗羽打(1660)六「一人はかいつかみ、ゑいといふてなぐれば、つがいつがいをなげさかれ、五りんくだけうせにけり」 〔
大日経‐七〕
④ 五本の指を
小指から
順次に地・水・火・風・空に配していう。五指。〔大日経‐四〕
※金刀比羅本保元(1220頃か)下「実済得業が墓の猶東へ、ゆがめる松の下に新(あたらしき)五輪(ゴリン)有けり」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
世界大百科事典(旧版)内の五輪の言及
【オリンピック】より
…オリンピック競技大会Olympic Gamesの略称。日本では〈五輪〉とも表記する。国際オリンピック委員会International Olympic Committee(略称IOC)が主催する国際総合スポーツ大会。…
※「五輪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」