朱座(読み)シュザ

デジタル大辞泉 「朱座」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐ざ【朱座】

中世から近世、朱や朱墨などの製造販売を独占する特権をもった商人の座。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「朱座」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐ざ【朱座】

〘名〙 江戸時代幕府監督の下に朱や朱墨などの製造と販売の特権を持った商人。〔梅津政景日記‐寛永九年(1632)一〇月三日〕
※雑俳・ぬり笠(1697)「うらやまし・直ぎらず朱座の居商

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の朱座の言及

【朱】より

…これらのうち辰砂,水銀の産で著名なのは伊勢丹生村(現,三重県勢和村)である。人造朱の製法は藤原時代すでに知られたらしいといい,自然朱とともに漆工業発達などにつれ顔料として需要が増し,近世には朱の販売に独占が認められ,朱座の成立をみた。【小葉田 淳】。…

※「朱座」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android