札幌県(読み)さつぽろけん

日本歴史地名大系 「札幌県」の解説

札幌県
さつぽろけん

明治一五年(一八八二)から同一九年まで設置されていた県。明治一五年二月に開拓使が廃止となり、道内に当県および函館県・根室県の三県が設置された。当県の県域は石狩国(一区・九郡)・日高国(七郡)・十勝国(七郡)・天塩国(六郡)の全域、および後志国のうち九郡(小樽・高島・忍路・余市・古平・積丹・美国・古宇・岩内各郡)、胆振国のうち七郡(虻田・有珠・室蘭・幌別・白老・勇払・千歳各郡)、北見国のうち四郡(宗谷・枝幸・利尻・礼文各郡)の合せて七国の一区・四九郡にわたった。北は宗谷岬、東は十勝国十勝郡堺、南は襟裳えりも岬、西は神威かむい岬を四至とし、面積は三千八〇六方里で(明治一六年「札幌県統計書」)、三県の中では一番広域であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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