本庄八幡宮(読み)ほんじようはちまんぐう

日本歴史地名大系 「本庄八幡宮」の解説

本庄八幡宮
ほんじようはちまんぐう

[現在地名]岩国市大字多田

多田ただの本庄山に鎮座祭神は応神天皇・湍津姫命・神功皇后。旧村社。

玖珂郡志」は社伝として「往古遠石八幡一トセノ勧請也、此辺上中下ノ三庄アリ、其本タル故、本庄ト奉称、往古ハ平原ひらはらニ御鎮座ニテ、社司社僧其数多ク、今ニ十二ノ神坊ノ跡アリ、此神、沖行船ノ非礼ヲ咎メ玉フコト度々也、依之、永禄二年正月応鐘日、従五位下兵部少輔、御社ヲ住久居すぐいエ下シ奉リ、東ハ諏訪ノ森ヲ限リ、北ハ鐘割かねわりえきヲ境トス、此鐘割トイヘルハ、当社ノ鐘名鐘ノ聞ヘアルヲ知リテ、盗賊奪ヒ帰ラントセシニ、此所ニテ俄ニ重クナリシ故、賊センカタナク此谷底ヘ落セシカバ、其鐘割シ故、其名ヲ残ス、其後、元亀元年九月六日、庄原兵部トイヘル者再興ナシ奉ル」という伝承を記す。

本庄八幡宮
ほんじようはちまんぐう

[現在地名]倉敷市児島通生

宮の鼻みやのはな近くに鎮座し、祭神は応神天皇。旧郷社。大宝元年(七〇一)豊前国宇佐より勧請したと伝える。通生かよう庄の総鎮守。社殿背後に花崗岩製の高さ約二・二メートルの明神鳥居(国指定重要文化財)がある。向かって左柱に「応永廿八年辛丑十一月吉日」、右柱に「願主塩生住人松井紀義泰」の刻銘がある。応永二八年(一四二一)以前に一の鳥居は楠で造ったが、このたび二の鳥居を楠で造り、三の鳥居を石で造った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android