末利矢(読み)まりや

精選版 日本国語大辞典 「末利矢」の意味・読み・例文・類語

まり‐や【末利矢】

〘名〙 矢の一種。詳細は不明。
書紀(720)神功皇后摂政元年三月・歌謡槻弓に 末利椰(マリヤ)を副(たぐ)へ〈略〉いざ戦はな われは」
[補注](1)字音仮名で表記されているので意味は不明だが、矢羽の素材とは無関係で、機能・形態による名称であると思われる。
(2)実態については、矢の先の丸い鏑矢(かぶらや)、「目(ま)在り矢」で鏃(やじり)に穴のある矢、「鳴り矢」の誤りなどとする説がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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