木目・肌理(読み)きめ

精選版 日本国語大辞典 「木目・肌理」の意味・読み・例文・類語

き‐め【木目・肌理】

〘名〙
樹木木材の表面に見られる、年輪などのつくり出す模様。もくめ。〔名語記(1275)〕
※俳諧・山の井(1648)年中日々之発句「木目あらき女松もけやさ雪のはだ
② 人の皮膚や物の表面に見られる細かいあや。また、肌ざわり。
※漢書列伝竺桃抄(1458‐60)張陳王周第一〇「上唇の従なるきめの口の内へいるが餓死の相ぢゃぞ」
雪国(1935‐47)〈川端康成〉「芸者風な肌理(キメ)月光貝殻じみたつやを出した」
③ (「きめが細かい」などの形でいう) 物事をする際の配慮。心くばり。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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