木地挽(読み)きじびき

精選版 日本国語大辞典 「木地挽」の意味・読み・例文・類語

きじ‐びき きヂ‥【木地挽】

〘名〙 (「きじひき」とも) 木地を粗びきすること。木地のままで盆・椀・玩具などの細工をすること。また、その職人木地屋
※大垣藩座右秘鑑‐二・両山木地挽之事(1681)「一殿様御入用之時は木地挽十八軒にて御座候」

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世界大百科事典(旧版)内の木地挽の言及

【木地屋】より

…その中で(b)の丸物木地は,工具に原始的な手びきろくろとろくろがんなを操作して,いわゆる挽物の日用食具(椀,盆,丸膳など)を主に生産して庶民生活にとりわけなじみ深いものであったからか,木地屋といえばもっぱらこの種職人の代名詞のようになっている。挽物を作るので木地挽ともいい,そのほか轆轤師(ろくろし),木地師,狛屋(こまや)などの呼名がある。
[木地屋の生活習俗]
 木地屋は都市に集住する者もいたが,もともと土地に依存しない非農民で,中世諸職人と同様の漂泊生業者であった。…

※「木地挽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」