木内 輝(読み)キノウチ テル

20世紀日本人名事典 「木内 輝」の解説

木内 輝
キノウチ テル

大正・昭和期の彫刻



生年
明治25(1892)年2月20日

没年
昭和41(1966)年11月28日

出生地
千葉県山武郡(現・九十九里町)

旧姓(旧名)
作田

学歴〔年〕
東京府立第一高等女学校

経歴
千葉県山武郡の素封家の家に生まれる。東京府立第一高等女学校を卒業後、小学校教員となる。のち東京越中島の水産講習所で見た貝殻や珊瑚の彫刻に魅せられて彫刻家を志し、教職を辞して洋風彫刻の大家朝倉文夫の内弟子となった。3年間の修行で実力をつけたのち帰郷。さかんに制作を行い、彫塑「せむし男」で文展初入選を果たす。大正8年同門の木内克と結婚。家庭と芸術との狭間で苦悩するが、間もなく家事や育児に専念し、夫の創作を支えた。夫がフランスへ留学すると、10年に自身も農商務省の給費生となって渡仏し、ともにパリで生活した。昭和10年に帰国。著書に「わたしのどろ箱」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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