朝鮮軍

山川 日本史小辞典 改訂新版 「朝鮮軍」の解説

朝鮮軍
ちょうせんぐん

朝鮮に常駐した日本の陸軍部隊。1904年(明治37)3月11日に編成された韓国駐箚(ちゅうさつ)軍を起源とする。駐箚軍が日露戦争作戦後方の治安維持を目的としていたのに比べ,18年(大正7)5月朝鮮軍となる頃には,2個師団を有する天皇直属の常備軍としての性格に転じた。朝鮮支配のための軍隊であるとともに,満州華北への作戦にも対応しうる軍隊であり,第2次大戦中には太平洋地域でも戦った。45年(昭和20)2月朝鮮に第17方面軍が編成されたことにより,名称は消滅した。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報