朝涼(読み)アサスズ

デジタル大辞泉 「朝涼」の意味・読み・例文・類語

あさ‐すず【朝涼】

夏、朝のうちの涼しいこと。また、その時分 夏》「―や肌すべらして脱ぐ寝間着草城

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「朝涼」の意味・読み・例文・類語

あさ‐すずみ【朝涼】

〘名〙
① 夏、朝のうちの涼しい時。あさすず
※宇津保(970‐999頃)国譲中「けふも、昔のやうにせんかし。わいても、あさすずみにこそは」
② 夏、朝のうち、風に吹かれて涼むこと。⇔夕涼み。《季・夏》
※老葉(1485頃)一〇「むすべ露ささわくる袖のあさすずみ」

あさ‐すず【朝涼】

〘名〙 =あさすずみ(朝涼)①《季・夏》
俚言集覧(1797頃)「朝涼 夏時、朝の内の涼しき時に、人の方へ適(ゆ)くを、あさすずにゆくと云」
※俳諧・七番日記‐文化七年(1810)六月「朝涼に菊も一艘通りけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報