月舘町(読み)つきだてまち

日本歴史地名大系 「月舘町」の解説

月舘町
つきだてまち

面積:四三・六三平方キロ

中通りの北部、広瀬ひろせ川の中流域に位置し、南は川俣かわまた町、北は霊山りようぜん町、東は相馬郡飯舘いいたて村。西部は女神めがみ山・御幸ごこう山、東部は無垢路岐むくろぎ山・三郷さんごう森などの阿武隈高地が連なり、中央部を広瀬川が糠田ぬかだ川・ぬの川などの小河川を集めて北流し、浅い谷を形成する。国道三四九号が川俣町から北上し、当町を縦断して霊山町に抜け、月舘で国道三九九号が分岐して飯舘村に向かう。中世伊達東根だてひがしね小手おで郷に属した。天文七年(一五三八)の段銭古帳に町内の地名の記載はなく、当時伊達氏領ではなかったとみられるが、「伊達天正日記」のうち天正一七年(一五八九)四月二一日の野臥日記にみえる「川くたり」は、町内の広瀬川流域に比定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報