フランスの批評家サント・ブーブの主著。『月曜閑談』15巻(1851~62)、『続月曜閑談』13巻(1863~70)の二つの叢書(そうしょ)の総称で、長年にわたり毎月曜の新聞紙上に発表した評論を集録したもの。さまざまな世紀にわたる文学者の作品、手紙、日記などを手掛りにして、その人間性の特質を探究するだけでなく、過去・現在の政治家、宗教家、学者、軍人、社交界の人物など、さまざまな階層の精神的状況を対象にとらえ、その特質を鋭く抽出する。その筆法はあくまでも柔軟で、きめ細かな態度を特色とする。
[土居寛之]
『土居寛之訳『月曜閑談』(冨山房百科文庫)』
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新