曹彬(読み)そうひん(英語表記)Cao Bin; Ts`ao Pin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「曹彬」の意味・わかりやすい解説

曹彬
そうひん
Cao Bin; Ts`ao Pin

[生]長興2(931).真定霊寿(河北,正定)
[没]咸平2(999).6.7. 開封
中国,北宋初の武将。字は国華。初め後周の世宗に仕え,晋州兵馬都監。宋の太祖に招かれ,蜀,江南を平らげ枢密使となった。太宗朝には北漢討滅契丹征討に功をあげ,真宗即位とともに検校太師同平章事となり,再び枢密使となったが病没。性は仁敬和厚,人の過失を責めなかったという。死後中書令,済陽郡王を贈られ武恵王と諡名され,太祖廟の庭に葬られた。のち,一族名門として栄えた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android