曲玉・勾玉(読み)まがたま

精選版 日本国語大辞典 「曲玉・勾玉」の意味・読み・例文・類語

まが‐たま【曲玉・勾玉】

〘名〙 玉製品の一つ。猪などの歯牙身体に装着したところから、やがてそれを模して作ったものといわれる。縄文時代から古墳時代にわたって作られた。材質硬玉瑪瑙(めのう)水晶ほか琥珀・滑石・土などがある。日本独自に発達したものといわれ、祭祀用具・装身具として多用された。まがりたま。まがりのたま。
古事記(712)上(延佳本訓)「玉祖(たまのをやの)命に科せて八尺(やさか)の勾璁(マガタマ)の五百津(いをつ)の御須麻流(みすまる)の珠(たま)を作ら令めて」

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