曰付(読み)いわくつき

精選版 日本国語大辞典 「曰付」の意味・読み・例文・類語

いわく‐つき いはく‥【曰付】

〘名〙
① こみいった特別の事情由来が付随していること。また、そのようなもの。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉三「あの女のは、みんな魂胆があって、曰く付きの嘘ですぜ」
② 特に、よくない前歴などのあること。また、そのような人。
※新版大東京案内(1929)〈今和次郎〉東京の旅館「公園界隈の旅館には〈略〉曰く附が飛び込むと時には法外茶代も転って来ようといふもので」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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