春の錦(読み)はるのにしき

精選版 日本国語大辞典 「春の錦」の意味・読み・例文・類語

はる【春】 の 錦(にしき)

① 春、多くの花が美しく咲いているさまを錦に見立てていう語。
古今(905‐914)春上・五六「みわたせば柳桜をこきまぜて都ぞ春の錦なりける〈素性〉」
② 春向きのはなやかな装束
狭衣物語(1069‐77頃か)四「もとより候ひし人々は、衣の色ども、春のにしきをうち重ねたり」

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