星祭(読み)ホシマツリ

デジタル大辞泉 「星祭」の意味・読み・例文・類語

ほし‐まつり【星祭(り)】

星供ほしく」に同じ。
七夕たなばた」に同じ。 秋》土佐が絵にあふのく人や―/支考

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精選版 日本国語大辞典 「星祭」の意味・読み・例文・類語

ほし‐まつり【星祭】

〘名〙
密教で、天変地異のないことや息災延命を祈って、星をまつり、供養する法。天変地異などには北斗供などを行ない、息災延命などには本命星(ほんみょうしょう)および当年星をまつるもの。星供(ほしく)
殿暦‐長治元年(1104)一二月一六日「故御堂御時、如此祭時必有御拝、晴明勤仕星祭時星下也」
七夕(たなばた)をまつること。七夕祭。星のまつり。《季・秋》

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世界大百科事典(旧版)内の星祭の言及

【北斗七星法】より

…月光の減じた日を選び,本尊として北斗曼荼羅(星曼荼羅)を懸け,大壇上に幡7流・幣14本(略儀には幡3流・幣6本)を立て,飯・ろうそくなどで荘厳し,北斗七星,当年星,本命星・九曜,生月宮・十二宮,本命宿・二十八宿の供養を行う。真言宗寺院では,正月,冬至,節分に祭られ,単に星供(ほしく),星祭(ほしまつり)とも呼ばれる。なお,《宿曜経》などの説に基づき,中国の陰陽道の思想の影響をも受けて,各人の運命や吉凶を支配する星が定められる。…

【妙見】より

…妙見宮の前には影向松(ようごうのまつ)があり,妙見神がこの霊樹に降臨した日(1年に12回)には参詣者でにぎわった。日蓮宗寺院では毎月朔日(ついたち)が縁日とされ,洗米,神酒,菓子,花などを供えて,七星九曜二十八宿を供養することが行われ,星祭と呼ばれている。なお,現在も妙見社の多く分布する相馬地方では,勝善神と習合して牛馬の守護神となっており,熊本県八代市の妙見宮には中国より漂着したという伝説が伝わり,熊本県下の妙見社は水神的要素が強い。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」