星宮神社(読み)ほしのみやじんじや

日本歴史地名大系 「星宮神社」の解説

星宮神社
ほしのみやじんじや

[現在地名]美並村高砂 粥川

粥川かいがわ集落の西に鎮座する。石段を挟んで一五基の灯籠が並ぶ。現社地より東方一町ほどに雄角洞おづのぼらがあり、そこの明神屋敷みようじんやしきとよばれる所が旧社地といわれ、美濃国神名帳の雄角明神に比定される。現在地への遷座の時期は不明。祭神は不詳だが、神体は虚空蔵菩薩像。由緒では、藤原高光が天暦元年(九四七)に麓六社の一つとして創建したとされる。郡上藩主は代々神田一五石一升を寄付したという。神仏混淆で粥川(河)社・星宮大権現虚空蔵尊と称し、粥川寺が別当であった(「神社明細帳」県立歴史資料館蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の星宮神社の言及

【虚空蔵】より

…地蔵との対応から山中他界観に結びつき,室町期までには虚空蔵菩薩は十三仏中の最終仏,あの世への導者として定着していく。また,栃木県下に数多く分布する星宮神社はその本地を虚空蔵菩薩と説くなど,星とこの信仰の結びつきも注目される。紀州淡島(あわしま)神社の本地も虚空蔵菩薩とされ,郡山市の子安虚空蔵はじめ産神としての信仰もみられる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」