星兜(読み)ホシカブト

デジタル大辞泉 「星兜」の意味・読み・例文・類語

ほし‐かぶと【星×兜/星×冑】

鉢の鉄板のはぎ合わせの鋲頭びょうとうを大きくこしらえ、眉庇まびさししころなどをつけた兜。
紋所の名。1図案化したもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「星兜」の意味・わかりやすい解説

星兜
ほしかぶと

平安時代中期頃~室町時代中期頃に大鎧を着装する武将がつけた兜。鉄地板のはぎ合せ留めの鋲頭 (びょうがしら) の星が,しいの実形に高くいかめしくなっていることからこの名がある。鉢は 10~32枚の梯形鉄板金をはぎ合せて,1行に6~8点の星鋲留めをして形成する。鉢の前後ないし左右四方鍍金や銀を施した板金を伏せ,篠垂 (しのだれ) の座をつけて星を打つものもある。これを片白,二方白,四方白といい,星兜の権威を示す。

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