明言院(読み)みようごんいん

日本歴史地名大系 「明言院」の解説

明言院
みようごんいん

[現在地名]八代市興善寺町

竜峰りゆうほう山北西麓の興善こうぜん寺跡にある。護国山と号し、真言宗醍醐派、本尊千手観音。「国誌」所収の元禄三年(一六九〇)護国山顕興禅寺縁起は治承二年(一一七八)平貞能が国中に七大伽藍建立したときの一寺と伝える。正平七年(一三五二)名和顕興冥福のため、懐良親王の命により本堂七間四面の伽藍を作り、寺領一八町の寄進を受けたという。天正一六年(一五八八)小西行長の兵火にかかったが、仏像は難を免れたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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