早口村(読み)はやくちむら

日本歴史地名大系 「早口村」の解説

早口村
はやくちむら

[現在地名]田代町早口

西流する米代川中流右岸、南流する早口川がこれに注ぎ込む辺りに位置し、上流域に枝郷が点在する。金山として早くから知られ、「梅津政景日記」慶長一九年(一六一四)一月一八日条に「杉沢・ひのきない・はや口・大くす・赤沢」と金山の名が列挙される。南流する早口川左岸の現本郷矢石館ほんごうやいしだてから縄文晩期の配石遺構が出土し、付近に中世の館跡があったといわれ、集落の成立は古い。正保四年(一六四七)の出羽一国絵図に新田として、一一八石とある。

享保一五年(一七三〇)戸数は二八軒で、枝郷は出口でぐち一四軒、下比立内しもひたつない・上比立内八軒、深沢ふかさわ九軒、大代野おおだいの八軒、羽立はだち九軒、坂地さかち八軒の各村と、矢櫃やびつ・比立内・金堀沢かなほりざわの三鉱山があった(六郡郡邑記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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