旧麻布区地区(読み)きゆうあざぶくちく

日本歴史地名大系 「旧麻布区地区」の解説

旧麻布区地区
きゆうあざぶくちく

港区の中央部西寄りを占める地域。麻布区成立時の明治一一年(一八七八)には南と東は芝区、北は赤坂区、西は南豊島郡であった。区域町屋は「御府内備考」によると七二町が含まれ、安永三年小間附町鑑の名主番組は八番・九番・一〇番・一九番であった。なお天保郷帳には麻布町今井いまい村・飯倉いいぐら町・竜土りゆうど町・たに町・市兵衛いちべえ町・桜田さくらだ町が載る。慶応四年(一八六八)東京府に所属、明治二年の五〇区(番組)制では一七番組・一九番組・二〇番組・二一番組に属した。同六年の大区・小区制により第二大区の第六小区・第七小区・第一〇小区・第一二小区、第七大区の第一小区、第八大区の第一小区に所属。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報