旧田村町地区(読み)きゆうたむらまちちく

日本歴史地名大系 「旧田村町地区」の解説

旧田村町地区
きゆうたむらまちちく

西部は阿武隈川東岸の平坦地で農業地帯、東部は阿武隈高地西縁の丘陵山地で、丘陵を利用した畑作養蚕牧畜などが行われてきた。中世安積あさか郡のうちに成立した田村庄に含まれ、永禄一一年(一五六八)七月吉日の熊野山新宮年貢帳(青山文書)に地区内のほとんどの地名がみえる。天正一八年(一五九〇)からの蒲生氏郷領時代にほぼ田村庄域に田村郡が成立。以降田村郡に所属。江戸時代初めは会津領、寛永二〇年(一六四三)幕府領、元禄一三年(一七〇〇)下行合しもゆきあい村ほか一三ヵ村は守山藩領となり、同藩陣屋が守山もりやまに置かれた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報