旧本所区地区(読み)きゆうほんじよくちく

日本歴史地名大系 「旧本所区地区」の解説

旧本所区地区
きゆうほんじよくちく

現墨田区の南半を占める。西を隅田川、東を横十間よこじつけん川、ほぼ中央を大横おおよこ川が南流し、北部北十間きたじつけん川、南部をたて川が隅田川と旧中きゆうなか川を東西につなぐ。江戸時代は葛飾郡のうち。万治二年(一六五九)以降低湿地が開発されて成立した地域で、区域町屋は安永三年小間附町鑑では名主番組の一六―一七番組に属した。「御府内備考」では一一七町。慶応四年(一八六八)おおむね東京府に属し、明治二年(一八六九)の五〇区(番組)制では四四―四六番組および地方四―五番組に編成された。同五年には旧武家地にも町名が付され、同年大区・小区制が施行、同七年には第六大区四―八小区・第一一大区一―三小区に属した。同一一年郡区町村編制法により七七ヵ町をもって本所区が成立。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報