旧函館博物館一号館・函館博物館二号館(読み)きゆうはこだてはくぶつかんいちごうかん・はこだてはくぶつかんにごうかん

日本歴史地名大系 の解説

旧函館博物館一号館・函館博物館二号館
きゆうはこだてはくぶつかんいちごうかん・はこだてはくぶつかんにごうかん

[現在地名]函館市青柳町

函館公園内にある。当初は開拓使の仮博物場として建造された建物で、昭和三八年(一九六三)に道の文化財に指定された。開拓使廃止後、所管は幾度か変遷し、現在は市立函館博物館の付属施設となっている。明治一一年(一八七八)三月、開拓使函館支庁は函館公園内に博物場(函館仮博物場)を設けることに決定し、建物は六月に工事を起こして、七月に落成した。陳列品は寄付の勧誘広告に応じて市民からも献納があり、函館在住のイギリス商人ブラキストンからは鳥類剥製が一千三〇〇点余寄贈された。この頃、動物見本採集と学術研究のため来函していた東京大学理学部教授エドワード・S・モース矢田部良吉から陳列方法などの指導を受けて、翌一二年五月二五日開場式を行い、一般に公開された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報