日沢村(読み)ひざわむら

日本歴史地名大系 「日沢村」の解説

日沢村
ひざわむら

[現在地名]笠間市日沢

国見くにみ山の南麓にあり、北は石寺いしでら村、東は金井かない村・飯田いいだ村。中世は笠間氏の支配下にあり、江戸時代は笠間藩領で、「寛文朱印留」に村名が載る。「郡官日省録」(武藤家文書)によると慶安二年(一六四九)検地で村高二〇三・三六石となり、万治三年(一六六〇)・延宝四年(一六七六)の新開検地で合せて一六石余を打出す。「茨城郡村々様子大概」(笠間稲荷神社蔵)によれば、村には溜池三、悪水除地一、村山二、四壁山七などがあり、売物は薪・木綿。文化期(一八〇四―一八)の戸数二四・人数九八、馬一二。弘化三年(一八四六)の笠間領内人別調(来栖家文書)によれば、戸数一七・人数一一三、馬一三。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報