日枝神社(富山市)(読み)ひえじんじゃ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「日枝神社(富山市)」の意味・わかりやすい解説

日枝神社(富山市)
ひえじんじゃ

富山市山王町に鎮座大山咋神(おおやまくいのかみ)・大己貴(おおなむち)神を主祭神に、相殿神(あいどののかみ)として天照大神(あまてらすおおみかみ)・豊受(とようけ)大神を祀(まつ)る。南北朝時代には越中(えっちゅう)国新川(にいかわ)郡針原(はりはら)大野(富山市針原)に相当の社殿社地を備えており、創建はさだかでないが、それよりかなりさかのぼる。その後、社地の移動が数回あったが、ことに江戸時代には富山城下の総産土(うぶすな)の宮として、歴代城主の尊崇が厚かった。1899年(明治32)県社となり、2年後に現在地に遷座。県下では「山王さん」の名で親しまれている。例祭6月1、2日。

[平泉隆房]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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