日本飛行機(読み)にっぽんひこうき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日本飛行機」の意味・わかりやすい解説

日本飛行機
にっぽんひこうき

航空機の胴体,翼など構造部材部品の製造,ならびに機体整備を主事業とする企業。前身の (旧) 日本飛行機は 1934年に設立,第2次世界大戦中は海軍機や「赤とんぼ」と呼ばれた九三式陸上中間練習機の製作にあたった。戦後は航空機部門が閉鎖されて日飛産業と改称,1949年日飛モータースとなって,自動車の修理やアメリカ海軍機の整備を行なった。 1953年に新日本飛行機と改称,1956年に現社名となる。川崎重工業系で,主力戦闘機F-15J,対潜哨戒機P-3Cなどの整備作業を手がけて防衛庁関連の比重が高かったが,しだいに民間機の分野も拡大してボーイングエアバスの旅客機部品,標的システム,ロケット部品,宇宙機器,工業用ファンおよび海洋機器の製造にあたっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android