日本製鉄[株](読み)にっぽんせいてつ

百科事典マイペディア 「日本製鉄[株]」の意味・わかりやすい解説

日本製鉄[株]【にっぽんせいてつ】

1934年設立された半官半民の鉄鋼トラスト。当初官営八幡製鉄所民間釜石鉱山・三菱製鉄・輪西製鉄・富士製鋼・九州製鋼,遅れて東洋製鉄が参加,1936年大阪製鉄を買収。成立時で銑鉄は全国生産の97%を独占したが,主要平炉会社が不参加となったため鋼塊は51%,鋼材は43%にとどまった。しかし戦時体制下日本鉄鋼業の中核として軍需資材供給に重要な役割を果たした。1950年,〈過度経済力集中排除法〉によって八幡製鉄所富士製鉄などに分割。→新日本製鐵[株]
→関連項目鉄鋼業広畑

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android