施入状(読み)せにゅうじょう

精選版 日本国語大辞典 「施入状」の意味・読み・例文・類語

せにゅう‐じょう セニフジャウ【施入状】

〘名〙 寺社に資財所領を施入する際、品目を挙げ、施入の趣旨を記した文書献物帳寄進状
※多武峰略記(1197)下「田類等在施入状

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世界大百科事典(旧版)内の施入状の言及

【献物帳】より

…神仏に物などを供えて祈願し,あるいは所願成就してお礼の奉納を行うとき,その品目を列挙し,願文を添えて奉る文書。一般には寄進状,施入状,あるいは奉納状などと呼んでいるが,奈良時代にはとくに献物帳と呼ばれる一連の文書がある。756年(天平勝宝8)聖武太上天皇没後,遺愛の品などが光明皇太后や孝謙天皇によって東大寺やその他の諸寺に献納されたときに添えられた献納目録がそれであり,現在《東大寺献物帳》5巻と《法隆寺献物帳》1巻(この1巻は現在は桐の板に貼ってあるが,もとは軸装)の原本が伝えられており,前者は正倉院に,後者は法隆寺献納宝物の一つとして東京国立博物館に所蔵されている。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」