方結神社(読み)かたえじんじや

日本歴史地名大系 「方結神社」の解説

方結神社
かたえじんじや

[現在地名]美保関町片江

片江かたえのほぼ中央、片江湾を見下ろす玉結たまえ川右岸にある。旧村社。祭神は国忍別命ほか八柱。配祀神は愛鬘女命・市杵島比売命・安閑天皇・大国主神・稚日女神・稲倉魂神・大山祇神・素盞嗚神。境内社は杵築神社・稲荷神社・素鵞そが神社。「出雲国風土記」所載の島根郡方結社に比定される。「雲陽誌」には所在地の宇塚うづかにちなみ宇塚明神とみえ、「出雲国風土記鈔」では伊比都加いいつか大明神と記される。当社には一二月二六日に行われる膝餅神事、続いて正月七日に行われる珍しい墨付け神事がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報