新生村(読み)あらおいむら

日本歴史地名大系 「新生村」の解説

新生村
あらおいむら

[現在地名]銚子市新生町・仲町なかちよう

飯沼いいぬま村の西方、利根川右岸に位置し、銚子道が通る。銚子の一つで、安政五年(一八五八)当時仲ノ町・しば町・後田うしろだ町・はま町・町などの町並があり(「銚子領村々記録」船橋市西図書館蔵)飯沼の町並と連なっていた。天正一八年(一五九〇)松平伊昌領になったとされ,年未詳の松平氏領書上(宮内家文書)では新生村五四石余。寛永二年(一六二五)知行宛行状でも確認できる。

新生村
あらおいむら

[現在地名]市原市新生

糸久いとひさ村の南に位置する。文禄三年(一五九四)七月の海保之郡新生之郷検地帳(写、岡田家文書)は表紙に権現堂村分写とあるので、同村分のみ書写したものと考えられる。同年の上総国村高帳に村名がみえるが、高七〇〇石とするのはのちに分村する村(権現堂村・糸久村・十五沢村)を含むものと考えられる。正保国絵図でも同高であるが、元禄郷帳では高二〇七石余。寛政五年(一七九三)の上総国村高帳では家数二九で、同心給知。幕末まで同給知。天保一四年(一八四三)の村明細帳(岡田家文書)によれば、高二三九石余・四二町二反余で、青柳あおやぎ村浦から年貢米を津出ししていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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