新添江戸之図(読み)しんてんえどのず

日本歴史地名大系 「新添江戸之図」の解説

新添江戸之図(明暦三年新添江戸之図)
しんてんえどのず

一一七・〇×五八・五センチ 彩色 明暦三年 東京都公文書館ほか蔵

解説 伝存は写図とその復刻(江戸日本橋太郎右衛門と大正期の米山堂)のみ。明暦の大火直前の図として著名で、日枝神社吉原などの旧位置がわかるなど、寛永図群中の掉尾にあたって江戸市街の画期的変化以前の状態が興味深い。横長西上が一般的な江戸図で唯一例外の縦長北上で、吊下げて眺めたものか。新添とは南部田園まで入れたことを示すらしいが、武州古改江戸之図で入った江東が除かれたのはレイアウトの関係か。町屋会所地を墨釘で表現。明暦江戸図と略称

複製東京市史稿」変災篇付図

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報