斎条堰(読み)さいじようぜき

日本歴史地名大系 「斎条堰」の解説

斎条堰
さいじようぜき

[現在地名]行田市斎条・和田

ほし川の井堰。同川が見沼代用水となるやや上流地点から取水し、圦樋は宝暦年間(一七五一―六四)に設置された(埼玉県行政文書)。「風土記稿」は「此所ニ星川ノ水ヲ溜置、傍ニ二箇ノ圦樋ヲ設ケテ此水ヲ引入、村内ニテ一条ノ流ヲナシ、当村及下流十三ケ村組合ノ用トナレリ、是ヲ斎条堰用水ト称ス」と述べる。「郡村誌」によれば二筋の斎条用水があり、一つは南斎条用水で斎条村の東部で星川を分水し、見沼代用水左岸の荒木あらき下須戸しもすど二村を灌漑して下新郷しもしんごう(現羽生市)真名板まないた村界を流れ下る。もう一つは和田わだ村の斎条用水で、同村小名両判りようばんから取水、見沼代用水右岸の白川戸しらかわど小見おみ若小玉わかこだま小針こばりの諸村に用水を供する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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