デジタル大辞泉
「敷銭」の意味・読み・例文・類語
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しき‐せん【敷銭】
〘名〙
① 中世、土地の占有料。荘園や所領の
代官職などの管理人が
補任の際、本家領家に提供し、
辞職の際返還を受ける特定の金額。職につくための身元保証金。
※東寺百合文書‐る・永享七年(1435)七月四日・最勝光院方評定引付「仍然者於京都酒屋土蔵、不レ然者、雖二別人一有力之仁請人可レ立歟、不レ然者又敷銭分可レ定歟」
② 中世、
年限を定めて、
田地を担保に金を借りた際の買戻代金。年季売りの買戻代金。
※甲州法度之次第(1547)五五個条本・追一条「一定二年期一之田畠、限二十ケ年一、以二敷銭一、合二請取一」
③ 永代売買の代金。
※龍潭寺文書‐永祿八年(1565)九月一五日・井伊次郎法師黒印状「勝楽寺山為二敷銭一永買付」
④ 婚姻の際の妻の持参金。
※
六角氏式目(1567)四八条「敷銭同
レ為
レ如
二約諾文書
一、無
二文書
一者、女生家え返付儀不
レ可
レ在
レ之事」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報