敷松葉(読み)シキマツバ

デジタル大辞泉 「敷松葉」の意味・読み・例文・類語

しき‐まつば【敷(き)松葉】

初冬に霜よけのため、また趣を添えるためなどの目的で、庭園に敷く松葉 冬》北向の庭にさす日や―/荷風
便所小用の壺に消音のために敷く松葉。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「敷松葉」の意味・読み・例文・類語

しき‐まつば【敷松葉】

〘名〙
① 霜をふせいで芝生や苔を保護し、また、風致をそえるために庭に松の枯葉を敷くこと。また、その松葉。《季・冬》
※俳諧・毛吹草(1638)四「敷松葉 路地に用之 当所の葉色照よしと云」
② 便所の小用の壺にしいた松葉。多く公家風の邸宅などで音のしないように用いるもの。
浮世草子好色一代男(1682)一「南天の下葉しげりて敷松葉(シキマツバ)に御しともれ行てお手水のぬれ縁」

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