教区図書館(読み)きょうくとしょかん(英語表記)parish library

図書館情報学用語辞典 第5版 「教区図書館」の解説

教区図書館

英国国教会の各教区parish)によって維持運営されている図書館.一般にはそれぞれの教会に付設されている.ケリー(Thomas Kelly 1909-1992)は,Early Public Libraries(1966)の中でこれを広義にparochial libraryと呼び,そのうち特に教区民に公開されていたものをparish libraryと呼んで区別している.英国では国教会の教区(教会区)は最小の行政単位としての機能を持っていたので,公開の教区図書館は近代公共図書館の一つの先駆けをなすものであるとされる.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android