放射線監視器(読み)ホウシャセンカンシキ

化学辞典 第2版 「放射線監視器」の解説

放射線監視器
ホウシャセンカンシキ
radiation monitor

個人の放射線被ばく量,作業環境および野外の放射線量,異常時の放射能量を監視するための放射線測定器.野外および建家内の空間線量率を測定するには,検出部に電離箱ガイガー-ミュラー計数管,NaIシンチレーターなどを用いたγ線エリアモニターや,BF3比例計数管シンチレーション型の熱・速中性子線用エリアモニターが使用される.サーベイメーターによって空間線量率,粒子束密度,表面汚染密度などを測定するには,α線用シンチレーション計数管,α線用ガスフロー比例計数管,β-X-γ線用サーベイメーターがある.空気中の放射性物質濃度の測定にはじんあいモニターやエアサンプラーが,水中の放射性物質濃度の測定には水モニター(連続監視)やサンプリング法がある.表面汚染密度の測定にはサーベイメーター法やスミヤー法がある.個人監視にはフィルムバッジ,ポケット線量計などの外部被ばく測定法と,ヒューマンカウンター,尿検査などの内部被ばく測定法がある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報