摘句(読み)てきく

普及版 字通 「摘句」の読み・字形・画数・意味

【摘句】てきく

詩文の中から句をより出す。唐・李賀南園、十三首、六〕詩 ね句をみ、雕蟲(虫い。詩句の飾り立てにたとえる)に老ゆ 曉(すだれ)に當りて、玉弓を挂(か)く

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の摘句の言及

【文鏡秘府論】より

…今日中国では六朝時代の音韻書がほとんど散逸して伝わらないので,引用書の資料的な価値も高い。また,序文に文章経国思想が顕著にみられることや,摘句(てきく)という,一首の詩の中から佳句を取り出したり,文章の中から対偶の佳什(かじゆう)を抜き出すことをして例句をあげ,《和漢朗詠集》に見える摘句の先蹤として注目される。本書の分類論,病論は後世の歌論に影響を与えた。…

※「摘句」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」