提挙市舶司(読み)ていきょしはくし

山川 世界史小辞典 改訂新版 「提挙市舶司」の解説

提挙市舶司(ていきょしはくし)

唐中期以降宋,元,明の海上貿易の統轄官庁。東アジア南海,アラビア貿易の隆盛とともに広州泉州上海などの貿易港に置かれ,官民貿易,渉外徴税治安をつかさどった。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の提挙市舶司の言及

【市舶司】より

…宋代には中国の造船・航海術が一新され,広州,泉州(以上南海貿易),明州(めいしゆう)(寧波(ニンポー)),杭州,秀州(以上南海および日本,高麗(こうらい)貿易),密州(高麗貿易)などに市舶港が開かれた。長官を提挙市舶司といい,積荷の臨検,約1/10の課税,専売品(香料・象牙など)の買収や販売,出港許可証の交付,船籍管理,貿易振興,密輸禁止に任じた。明は泉州,広州,明州のみに置き,宦官(かんがん)が当たり,朝貢の応接などに職務を限った。…

※「提挙市舶司」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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